草の根無償資金協力プロジェクト竣工式
貴州省台江県革一郷茅坪小学校建設計画

 

 日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償資金協力」)プロジェクトとして96,813米ドル(約66万人民元相当)の支援を実施した「貴州省台江県革一郷茅坪小学校建設計画」の工事が完了し、2011年6月22日、現地においてプロジェクトの竣工式が実施されました。
 竣工式には、瀬野清水・在重慶日本国総領事、孔金星・貴州省外事弁公室副主任、禄文斌・貴州省扶貧基金会理事長及び現地プロジェクト関係者が出席したほか、小学校の教職員及び生徒らが出席して盛大に行われました。関係者の挨拶では、各プロジェクトの紹介や日本政府への感謝の意が述べられるとともに、子供たちの表情からは、新しい校舎の完成によって安心して勉学に専念できることに対する喜びが感じられました。

 

 
竣工式の様子
新校舎

 

「貴州省台江県革一郷茅坪小学校建設計画」とは

 日本国政府の草の根無償資金協力により、貴州省台江県革一郷における老朽化した小学校の建て替え計画を支援したプロジェクトです。
 革一郷は台江県北西部の山間に位置する農村地域で、住民のほとんどが少数民族という地域です。本プロジェクトを実施した茅坪小学校は、永年にわたり農村地域の初等教育に大きな貢献をしてきましたが、老朽化による校舎の損傷が著しく、正常な授業ができない状況にありました。

 

 
危険建築物の指定された校舎
授業風景

 

 このような状況を改善するため、日本国政府は草の根無償資金協力によって、同地での小学校建設計画を支援しました。このプロジェクトの完成により同校児童221人が安全な環境下で安心して勉学に励むことができるようになりました。また、プロジェクトの実施により、就学可能人数が増加して、同地域の未就学児童が減少したとの報告もあります。

 

竣工式の様子
児童らと記念撮影

 

 草の根無償資金協力は日本国民の中国国民に対する友好の証です。貴州省においては1995年以来、今回のプロジェクトを含めて合計32件、約265万米ドル(約2,042万人民元相当)をこれまで支援してきました。当館は、今回の草の根無償資金協力を通じて日本と貴州省との友好協力関係が更に密接になり、日本国民と中国国民のさまざまな分野での交流が一層発展するよう願っています。
(了)